なぜアートを使うのか?

VTSを活用した、ビジネスファシリテーター

私たちが実践しているのは、ビジネスのためのVTS(Visual Thinking Strategies)。でも扱う題材は“仕事の現場のケース”ではなく、あえてアート作品です。

なぜかというと、
ビジネスの課題をそのまま題材にしてしまうと、「改善策を考える」「正しい答えを探す」といった方向に意識が偏ってしまいます。
すると、本来大切にしたい“自由に意見を出す場”がつくられず、クリエイティブな思考やロジカルと創造をかけ合わせる発想が難しくなってしまうのです。

また、
批判的に考える「クリティカルシンキング」をそのまま現場で使うと、「人を否定する」ように聞こえてしまうリスクもあります。
これでは安心して意見を言える環境づくりにはつながりません。

だからこそ、
あえてアートを題材にします。アートには正解がありません。

作品を前に「なにが起こっている?」「どうしてそう思った?」と対話を重ねることで、思考の違う部分=普段の仕事では使いにくい“脳の自由な領域”が自然と刺激されます。

その中で、他者の考えを受けとめながら、自分の考えを言葉にする力、そして“答えのない問いに挑む力”が育っていくのです。

アートトークは、美術鑑賞ではなく“思考のトレーニング”。

私たちはそこにこそ、ビジネスの未来をひらく可能性があると考えています。

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