アート鑑賞プログラム(オンライン×リアル)ファシリテーション実施
概要
2026年2月・3月、東京・新宿にあるSOMPO美術館の開館50周年記念イベントとして開催された「FACE展2026」において、アート鑑賞プログラムのファシリテーションを担当いたしました。
本プログラムは、
「オンライン鑑賞」と「美術館での鑑賞」を組み合わせた【二段構え】の構成で実施。
まずはZoomを活用し、作品を画面上で共有しながら対話型鑑賞を行い、
その後、参加者が実際に美術館へ足を運び、閉館後の空間で作品をリアルに鑑賞しながら再度対話を行うという、
オンラインとリアルを融合させた特別プログラムとなりました。
参加者は、新宿近隣で働くビジネスパーソンを中心に、FACE展のリピーターやアートに関心のある方など、多様なバックグラウンドを持つ方々でした。
実施背景・目的
従来の美術館体験は「静かに鑑賞する」ことが前提ですが、本プログラムでは、
対話を通じて作品の見方を広げ、思考を深める新しい鑑賞体験の創出を目的としました。
特に今回は、ビジネスパーソンの参加が多いことから、
- 多様な視点に触れる力
- 自分の考えを言語化する力
- 他者の意見を受け止める力
といった、ビジネスにも直結する思考力の醸成も意図して設計しました。
プログラム内容
① オンライン鑑賞(対話型鑑賞)
Zoom上で作品を共有し、参加者が感じたことを自由に言語化。
その発言に対して他者が新たな視点を重ねることで、一つの作品に対して多様な解釈が立ち上がる体験を創出しました。
② 美術館でのリアル鑑賞(閉館後特別プログラム)
オンラインで一度鑑賞した作品を、実際に美術館で再鑑賞。
声を出しながら対話ができる特別な環境の中で、作品をより深く観察し、再び意見を交わしました。
実施の工夫・特徴
- 安心・安全な場づくり
正解・不正解を設けず、すべての意見を尊重することで発言しやすい環境を設計 - 多様性の扱い
同じ作品でも解釈が異なることを前提に、違いを“価値”として扱う進行 - 言語化の促進
専門知識ではなく「感じたこと」を起点にした表現を重視 - オンライン×リアルの相乗効果
事前にオンラインで思考を動かすことで、リアル鑑賞時の観察の深さを高める設計 - ビジネスへの接続
鑑賞体験を、発想力・柔軟性・多面的思考へと結びつける設計
参加者の反応・変化
参加者からは、以下のような変化が見られました。
- 同じ作品でも180度異なる解釈が生まれることへの驚き
- 他者の視点に触れることで、自分の思考の枠が広がる実感
- 「対話しながら観る」こと自体の楽しさの発見
特に印象的だったのは、
オンラインで一度鑑賞した作品を、リアルで再度鑑賞した際の変化です。
実際の作品を前にすると、
- 色彩の深み
- 筆使いの細やかさ
- 作品から受ける迫力
といった、画面では捉えきれなかった要素に気づき、
より深い観察と多様な意見が生まれました。
また、参加者の発言量の増加や声の抑揚からも、
体験への没入度や興奮の高まりが明確に感じられました。

参加者・関係者の声
絵画鑑賞を通じたワークショップは面白く、他者の多様な観点に触れ、「そういう見方・考え方もあるのか」と新たな気づきがありました。
普段とは異なる思考領域が刺激され、頭が柔らかくなった感覚があります。
アート思考の考え方が言語化され、これまで感覚的だったものが整理されました。非常に学びのある機会でした。
プログラム内容で大切にした価値
本プログラムを通じて、
- 鑑賞体験の高度化(対話による深まり)
- 来館動機の創出(ビジネスパーソン層への新しい価値提案)
- アートとビジネスの接点創出
を実現しました。
美術館を「作品を観る場所」から、
「思考を広げる場」へと再定義する取り組みとなりました。
今後への展開
今回の取り組みにより、アート鑑賞は単なる文化体験ではなく、
思考力・創造性を育む実践の場として機能することが明確になりました。
今後も、
- 多様な価値観を受け止める力
- 言語化し伝える力
- 新たな発想を生み出す力
を育むプログラムを展開し、
アートとビジネスをつなぐ取り組みを広げていきます。
メッセージ
アートを通じて、自分の思考の枠に気づき、
他者の視点と出会い、新たな可能性に開かれていく。
その体験は、日常の仕事や意思決定の質を、
静かに、しかし確実に変えていきます。
私たちはこれからも、
「観る・考える・話す・聴く」体験を通じて、
人と組織の可能性を広げていきます。
「ただ観る」から「思考を広げる体験」へ。
アートを活用した人材育成・組織開発にご関心のある企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
実績に基づいたプログラム設計をご提案いたします。
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