これからの時代、どんなリーダーを育てていけばいいのだろう。
正解が見えにくい時代の中で、人や組織を前に進めていける人を、どう育てていけばいいのだろう。
そんな問いを、最近とてもよく耳にします。
実際、私自身も、いろいろな企業の現場に入らせていただく中で、「今までのやり方だけでは難しくなってきた」という空気を感じることが増えました。
皆さんはいかが?
もちろん、分析する力は大切です。
数字を見る力も、論理的に考える力も必要です。
でも、現場ではそれだけでは決めきれないことが本当に増えています。
「どちらも間違っていない」
「データだけでは決められない」
「最後は、人としてどうしたいかなんだよな…」
そんな言葉が、同席している会議の中で出てくることがあります。
私は、ここにこれからの人材育成のヒントがあるように感じています。
組織づくりには、大きく3つの思考が必要なのではないかと思っています。
- 一つは、分析し、整理し、正しく考える「サイエンス」の思考。
- 一つは、現場経験や試行錯誤の中で磨かれていく「クラフト」の思考。
- そしてもう一つが、「アート」の思考です。
アートというと、少し特別なものに聞こえるかもしれません。
でも私は、「自分たちはどうありたいのか」を考える力だと思っています。
正解を探すだけではなく、
まだ形になっていないものに意味を見出したり、
違和感を大切にしたり、
「本当にこれでいいのかな」と立ち止まったり。
そういう力です。
実は、こういう力は、忙しい現場ほど置き去りにされやすいように感じます。
気が付かないうちに、効率重視に偏っている現場では後回しにされてしまっているのではないかと。
- だからこそ私たちは、対話型鑑賞を通じて、この“考える前の感覚”のようなものを大切にしています。
一枚の絵を見ながら、
「何が見える?」
「なぜそう思った?」
「他にはどんな見方がある?」
そんな対話を重ねていくと、自分では当たり前だと思っていた見方が、人によって全然違うことに気づきます。
すると、不思議と「違い」が怖くなくなっていくんです。
人をすぐにジャッジするのではなく、
「この人には、何が見えているんだろう」
と思えるようになっていく。
「相手の立場に立ってみる。」研修などで私が伝える言葉を具体的に行動に直すと、そんな言葉になります。
私は、これって、これからのリーダーにすごく大切な力だと思っています。
正解を知っている人ではなく、
違いを受け止めながら、人と一緒に考え続けられる人。
そんなリーダーを、これから増やしていきたい。
私たちの活動には、そんな想いがあります。
